泡が飛ぶバスタブの中で、マリの反応を窺っていると、マリの顔はどんどん赤くなっていった。 「……ふーん、マリも殿下のこと好きなんだね」「なっ、そっ…そんなっ、こっ……」「その動揺しているところから丸わかりなのよ。マリちゃ … 続きを読む 二人の花嫁 8
投稿者: hirone
二人の花嫁 7
「ついでに保険じゃないけど、バレて面倒なことになったら、城から出してくれる?」「いいのか?」「まあ、当面の生活の保障さえあれば。今放り出されても困るけど」「わかった。俺の領地は割とここから離れてるから、そこで静かに住める … 続きを読む 二人の花嫁 7
二人の花嫁 6
さんざん二人の展開の愚痴をこぼした後、すっきりして部屋に戻った。 あー、思いきり騒ぐとストレス発散になるわ、なんて気楽な考えでドアを開けると、 「リア! どこ行っていたの?」 と、いきなり飛びつかれた。 マリ……もう … 続きを読む 二人の花嫁 6
二人の花嫁 5
「……と思うので、あたしの出番はなし。というか、その他大勢で別に問題ないけど?」 実際、気楽な状態でいいのよね。まあ、最初にお前はいらないって放り出されたら、さすがに楽観してられないだろうけど。 逆に大変なのがマリのほ … 続きを読む 二人の花嫁 5
二人の花嫁 4
あの後、なんとか殿下の気持ちを切り替えさせてほっと一息。 しっかし、二十一歳という年にかかわらず、かなり初心なお人だったわ。 でもマリに対する気持ちはちゃんとあるみたいでほっとした――なんて思いながら部屋に戻るため、中 … 続きを読む 二人の花嫁 4
二人の花嫁 3
――といっても、いくら特別扱いされてても、すぐに殿下に話が出来るわけがないのだ。 そのため、身の回りの世話をしてくれる人に声をかけた。 「あ、ヘルガさん」「なんでしょう、リア様」 ちょうど傍にいたのは、ヘルガ=リュン … 続きを読む 二人の花嫁 3
二人の花嫁 2
通された部屋は召喚された人のために用意されたもののようだった。 要するに、女の子向けのかわいらしい部屋。 ぬいぐるみとかそういうものがあるわけじゃないけど、室内は淡い暖色系でまとめられていて、クッションとかが可愛らしい … 続きを読む 二人の花嫁 2
二人の花嫁 1
あたし、佐藤(サトウ)マリアは、友だちのマリ――佐東(さとう)まりあと二人で異世界に飛ばされた。 いや違う。呼ばれたほうが正しいみたい。 ライトノベルなどで見る『異世界召喚』という言葉が浮かぶ。そりゃそうだ。あたしたち … 続きを読む 二人の花嫁 1
第08話 影響力(11)
ヴァレンティーネは一瞬きょとんとした表情をし、そして次は満面の笑みを浮かべる。 「ヴ、ヴァールさん?」「やっぱりユウカで良かった」「え?」「実はね、ユウカを選んだのは、僕の代わりをして欲しいからって理由じゃなかったんだ … 続きを読む 第08話 影響力(11)
第08話 影響力(10)
今まで自分はきちんとベルディータに向かい合っていなかった。 それなのに、相手の気持ちだけを確認しようとしていた自分を振り返って、ものすごく卑怯だと思えた。 いつの間にかに自分の保身のことばかり考えて、自分本位のずるい考 … 続きを読む 第08話 影響力(10)