二人は宿の手続きをすると、先に食事をとることにした。すでにちらほらと食堂には客がいたが、もう少しすると本格的に混むらしい。 人の少ないうちに食事にしようということになり、窓際の日当たりのいい席に座ってメニューに目を通す … 続きを読む 第07話 はじめての町(3)
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第07話 はじめての町(2)
町の入口には関所がある。 これも世の中が荒廃して、盗賊だの魔物が増えた結果らしい。ある程度の規模の町だと、城壁で囲んで守るのだとベルディータは説明する。 「そうなんだ。そういえばわたしたち中に入れるの?」「大丈夫だ。精 … 続きを読む 第07話 はじめての町(2)
第07話 はじめての町(1)
宮から一番近い町は、トゥーレという名の町だ。 トゥーレと宮を繋ぐ道の左右には森が広がっている。その中にも魔物がいそうだったが、優花はこの世界の人たちがどんな風に生活しているのか知りたかったため、森の中を歩くのはやめた。 … 続きを読む 第07話 はじめての町(1)
第06話 旅立ち(4)
『魔物を殺さないで欲しい』 そう言ったファーディナンドの真意を、そして、『消す』と『殺す』の違いを考えて、優花は術式のことを思い出した。 「えっと……『消す』なら術式ごと消せるけど、何か別の方法で魔物を『殺した』場合、 … 続きを読む 第06話 旅立ち(4)
第06話 旅立ち(3)
用意されていた服はベルディータの女性版のような感じだった。 ハイネックの柔らかい素材の上着に、スパッツのような細身のパンツ。靴は足首くらいまでの長さだったが、ブーツに入るくらいの大きさ。 それらを着てから、ワンピースの … 続きを読む 第06話 旅立ち(3)
第06話 旅立ち(2)
優花が笑みを浮かべている間も、ファーディナンドは旅に関しての説明をしていく。 けれど、その説明の半分くらいは優花の中を素通りしていた。おかげでファーディナンドはため息を一つつく。 「きちんと聞いていますか?」「え? え … 続きを読む 第06話 旅立ち(2)
第06話 旅立ち(1)
神殿の地下にいる優花には朝が来たのが分からない。それに遅くまで話をしていたせいか、いつもの時間になってもまだ眠り続けていた。 が、あまり遅くなると、ファーディナンドが怒りそうだと判断したベルディータに起こされる。 「そ … 続きを読む 第06話 旅立ち(1)
第05話 夜明け前(2)
『いや、特に何者ってほどのものじゃないと思うよ。彼女も言っていたでしょ?』「確かにそうだが……魔物を消すなど、何かしら力を持っていそうではないか」 何もわからずに戸惑う――先ほどまでの優花の心境はこういうものだったのだ … 続きを読む 第05話 夜明け前(2)
第05話 夜明け前(1)
深夜、ベルディータは熟睡している優花の髪を撫でていた。 彼女の髪は自分のこしのあるストレートな髪と違い、細くて柔らかい。指に絡ませると少し癖があるためそのまま絡みつく。撫でた感触は柔らかくて気持ちいい。 何度撫でても起 … 続きを読む 第05話 夜明け前(1)
第04話 長い夜(11)
時には諦めるということは大事だ。 特に優花のように際立った能力を持たないものなら、尚更そういうことが多い。 今回もそのうちの一つなのだ。 だから我慢するしかない。もう一度、優花は心のなかで自分に言い聞かせる。 我慢、我 … 続きを読む 第04話 長い夜(11)