第1話 人生、一寸先は闇。

 人生、一寸先は闇――それが十六歳の誕生日にあたしが悟ったことだった。  あたしにとって一番古い記憶は、お腹を空かせてどこかの家の壁にもたれかかって座り込んでいるもの。 ああ、このまま死ぬんだ、って小さいながらに思った。 … 続きを読む 第1話 人生、一寸先は闇。