第12話 伝え忘れていた言葉

 複雑な思いを抱えつつ、それでも後ろから抱しめているシュクルに体をあずける。背中に感じる熱が心地よくて自然と目を閉じた。 シュクルはミアディに対して見返りを求めない。かといって突き放すわけではない。 ただ、ミアディのあり … 続きを読む 第12話 伝え忘れていた言葉

第11話 朝のひとときと戸惑い

 朝、二人はいつもより遅めに起きた。 体の疲れから、いつもの時間に起きられなかったためだ。 それでも、二人はどこか嬉しそうだった。 「すぐご飯の用意しますね」「ああ。俺は火を熾してから、顔を洗ってくる」「はい、お願いしま … 続きを読む 第11話 朝のひとときと戸惑い

第9話 現在、何をすべきか

「ありがとう、母さん」「とりあえず、当分は一休みね。ミアちゃんと仲良くやるのよ」  エマの言葉にシュクルは「うっ……」と言葉に詰まる。 「ちょっと、その反応は何なの? ミアちゃん苛めてないでしょうね?」「それは……」   … 続きを読む 第9話 現在、何をすべきか

第6話 歩み寄り(1)

 婚儀から数日たち、二人だけの生活もなんとか慣れてきた。 シュクルは仕事で呼ばれれば一、二日居ないこともあったし、エマが何かと顔を出してくれていたので、あまり二人で生活しているのだという実感はないが。 しかも、あれから二 … 続きを読む 第6話 歩み寄り(1)

第4話 天つ人の婚礼-その後

 ミアディはエマに新たな着物を着せられていた。 普段着より豪華なそれに袖を通すのにためらいを感じたが、普通の人の婚礼でもこれくらい着飾るのは当然、とエマに説得される。 普段は薄めの布でできた下着になるものを身に着け、その … 続きを読む 第4話 天つ人の婚礼-その後

第3話 天つ人の婚礼-シュクル

 一方、シュクルのほうは、後に着る服だけ渡されて放り出された。 この扱いの差はなんなんだと思ったが、この場合は仕方ないかとため息をついた。こういった場合、人に見られたくないのは女性のほうだろう、と無理やり納得したせいだ。 … 続きを読む 第3話 天つ人の婚礼-シュクル