スサナの答えが出るまでどれくらいかかったか――ものすごく長かった気もするし、そんなに長くもなかった気もする。 それにしてもスサナの覚悟はどれくらいなのかしら? 自分の命を惜しまない程だとしたら、どうすればセランのことを … 続きを読む 第15話 味方
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第14話 詰問
改めて決意したくせに、いつの間にか私は逃げていた。 あの日から、セランはニ、三日に一度は必ず訪れ、ただ黙って私を抱いた。私も何も言わず受け入れた。 その間に、生み出すものは何もない。 生み出すものはないけれど、体を重ね … 続きを読む 第14話 詰問
第13話 意外な気の散らし方
ルイス様はどうしてあんな風に泣いたのかを尋ねることはなかった。ルイス様も昔そうやって泣きたい時でもあったのかもしれない。だから分かってくれたのかもしれない。 私は泣いてすっきりしたのか、朝より落ち着いた気持ちで自分の部 … 続きを読む 第13話 意外な気の散らし方
第12話 不安定な心
あの夜を境に私の中で何かが変わった……ような気がする。 次の日の朝、目覚めると一人だった。どうやらセランは人が来る前にいなくなっていたらしい。 昨夜、セランは私を抱きしめたままで終わった。それでも体には男性がつける香料 … 続きを読む 第12話 不安定な心
第11話 夜の訪問者
日が暮れて自室へ戻り、明かりをつけた。体をきれいにした後も、まだ眠るのは早かったので、借りていた本を手にとって寝台へと移動する。 後宮(ここ)にも書庫があって、主に女性の教養のためのものが多いけど、それなりに色々な本が … 続きを読む 第11話 夜の訪問者
第10話 トール-師
次の日、王は体調が優れないとのことで、しばらくの間、後宮は静かになるとミセス・ムーアから話があった。 「もしかして彼女の風邪が移ってしまったんではなくて?」「そうかもしれないわね。だって、ここにいて唯一相手にされない気 … 続きを読む 第10話 トール-師
第9話 マレコット-侍女
気づくと外は真っ暗になっていた。隣にセランの姿が見当たらない。 だるい体を何とか上げて周りを見回すと、私を連れてきた侍女の姿が目に入った。 なっ……、なんでこんな所に人がいるのよ!? ものすごく心臓に悪いわ! 「お目覚 … 続きを読む 第9話 マレコット-侍女
第8話 傾国
口の中に血の味が広がり吐き気を誘う。 けれど、悲鳴など上げたくなかった。だから必死になって唇を噛んで耐えた。 「初めてだったんだな」 セランは私の髪を撫でながら少し意外そうに言う。 そうでしょうね。後宮にいるし、セラ … 続きを読む 第8話 傾国
第7話 不意打ち
テーブルの下に隠した指が微かに震える。 それをルイス様に気づかれないよう、せめて表情だけでもと無理やり笑う。 悟られてはいけない。笑わなくてはいけないのに。 「どうしたの?」「いえ、あの……」 それでもやはり気づかれ … 続きを読む 第7話 不意打ち
第6話 エイラート-王
白いテーブルクロスの上には小さな花瓶があるだけだった。 お茶の支度は本当にセランにやらせるらしく、彼は出ていったまままだ戻ってこない。 「そんなに硬くならないで頂戴?」「はい……」 と、言われても、こちらもどういった … 続きを読む 第6話 エイラート-王