カチャカチャといくつか小瓶をあけて、少しずつ茶葉を取り出してポットに入れていく。これとこれとこれ。そしてきわめ付けがこれ、と。うん。こんなもんかな。 蒸らすのに時間がかかるので、沸いたお湯をフィデールの顔を見ないうちに … 続きを読む 08 お熱い夜はお好き?
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07 ラ・ノーチェ国王は変人である
真面目な顔でアスル・アズールが答える。 ラ・ノーチェ国王は『変人』だと。 「そりゃまた……なんと言っていいか……」「まあ、政(まつりごと)に関して問題はないんだがな。だから国民もある程度は目を瞑っているというか」「はあ … 続きを読む 07 ラ・ノーチェ国王は変人である
06 世の中いろんな縁がある
思い切り声を上げるのはとても気持ち良かった。数日振りで気分良く歌ったので、ストレス解消できた。 歌い終わった時は、周りからパチパチと拍手をもらった。 あ、やばい。歌った爽快感で我を忘れてたよ。目立ちたくなかったのに。 … 続きを読む 06 世の中いろんな縁がある
05 元の生活より優雅なのだ
異世界に来て数日。 生活は悪くない。大国の王宮ってことで、食べ物はいいし、寝る部屋もふかふかのお布団がある。 フィデールが住んでる離宮から出なければ、余り人と会うこともなく、詮索されることもない。 それにフィデールは最 … 続きを読む 05 元の生活より優雅なのだ
04 とりあえず事情を聞く
人というものは、先に騒がれると後から騒ぐことって出来ないと思う。機先を削がれるというか、ね。パニックになっている相手を見てると、だんだん冷静になってくるみたい。 ということで、フィデールのおかげで異世界に来ちゃったって … 続きを読む 04 とりあえず事情を聞く
03 どうやら間違えられたらしい
ひょんなことから異世界に来てしまった私。でもどうやら帰れるようで、一安心。 そうなると今度はそれまでの間、ここで生活できるように情報収集しないとね。 「そうですね。まず、この世界のことからお話しましょう。あ、お茶でも入 … 続きを読む 03 どうやら間違えられたらしい
01 叩かれて階段落ちた
「うわー! 間に合わない!!」 女にしては長身の体で細い歩行者用の道を一生懸命走る。 早くしないと電車に乗り遅れるっ! この辺は少々田舎なので、電車は十分に一本の割合。先に言っておくけど、十分後だとバイトに遅れてしま … 続きを読む 01 叩かれて階段落ちた
02 気づくと異世界だった
一人で騒いでいる男に、私は軽くぺしんと叩く。 「うるさいっ」 いい加減現実に戻ってくれ。でないと話が全然見えないんだ。それに早く戻ってバイトに行かなければ、私の夕飯のおかずが一品どころか二品、三品と少なってしまう。万 … 続きを読む 02 気づくと異世界だった