山積みになっていた書類はお昼過ぎには片付いた。思ったよりもかなり早い。まあほぼそのまま流していったってのが早さの秘訣なんだろうけど。 本来ならもう少し目を通さなければいけないのだろうが、現在の偏った状況を変えるためにも … 続きを読む 17 考え方の相違
タグ: ラ・ペルラ
16.5 フィデールから見た二人
昨夜はシエンに付き合ってほぼ寝ていなかった。 シエン――ミオさんの前ではアスル・アズールと呼んだほうがいいのか。間違ってシエンと呼んだ日には、ミオさんから思い切りツッコミが入りそうで怖い。 気をつけなければ――そう思っ … 続きを読む 16.5 フィデールから見た二人
16 フィデール攻略-2
爽やかな笑みと、話の内容は必ずしも一致するものではない、と思う。 今まさに自分がそれだ。いつもより極上の笑みを浮かべている(はず)けど、内容は相手を脅すもの。 「場合によっては黒い髪のかつら被ってスカート履いて、実は女 … 続きを読む 16 フィデール攻略-2
15 フィデール攻略-1
のっけから、そう、のっけからというのが正しいと思う。 フィデールが何を言われるのか、内容によっては怒りたくなるような内容かもしれない――そう思っていた。 なのに、王から出てきた言葉は―― 「聖地に行って、本物のの『玉の … 続きを読む 15 フィデール攻略-1
14 対照的な二人
女だとバレないよう&アスル・アズール対策で、今日はいつもの服に上着を羽織っていた。 さらに気分的に眉尻を吊り上げて、いつもよりキリっとした表情をしてみて鏡でチェックする。 うん、大丈夫かな? 「お待たせー」 確認して … 続きを読む 14 対照的な二人
13 朝から迷惑
久しぶりに安心できたせいか、朝までぐっすり眠りこんだ。 おかげでこの館の主であるフィデールと、昨日やって来たアスル・アズールとどんな話をしたのかなんで全く想像していなかった。 どちらかというと、扉をドンドンと叩く音が聞 … 続きを読む 13 朝から迷惑
12 見えない鎖(フィデール)
百代目、ラ・ノーチェ国王は現在二十三歳の独身である。 彼に対して一番耳にする情報は、『変人』の一言に尽きる。 それもそうだろう。彼が王位を継いで二年と少し。その間、一度たりとも人の前に姿を現さない。現わさないというのは … 続きを読む 12 見えない鎖(フィデール)
11 変人認定(フィデール)
信じたくない事実が真実になってしまった――と頭を抱えたくなった。 よりにもよって彼女が『玉の乙女』とは――もっと女らしい人なら良かったのに、というのが本音だ。 「いや、あの……できれば『引っかかったな』とか言って欲しい … 続きを読む 11 変人認定(フィデール)
10 どうしても勝てない(フィデール)
雑事を片付け自室に戻ったのはかなり遅い時間になってしまった。扉を開けて明かりを灯すとふう、とひと息ついた。 それにしてもあの二人の組み合わせは心臓に悪い。最強の上、最凶コンビではないじゃないですかー! と悲鳴を上げて逃 … 続きを読む 10 どうしても勝てない(フィデール)
09 郷に入っては郷に従え
唇は触れただけ。恋人とのキスのようにそれ以上深くなることはなかった。 すぐに離れてある程度の距離を取る。 「ま、ここにいる間、口説こうと思うんでこういう意味でよろしくな」「ななななな……なにをするっ!?」「男でも女でも … 続きを読む 09 郷に入っては郷に従え