軽く扉を叩いて、しばらくしてそっと開けた。 タマキちゃんの所に来る人は限られている。それに時間通りならタマキちゃんはお茶の用意をして待っていてくれる。 でも今日はアスル・アズールもいるから、ちょっとだけ開けて中を確認す … 続きを読む 27 ミオ、覗き見する(ミオ→アスル・アズール)
タグ: ラ・ペルラ
26 図星だと答えに困る
アスル・アズールと二人で白い廊下を歩く。 黙っていれば普通なのになぁ、などと思っていると、それを察したかのように尋ねてくる。 「そういえば、彼女はいつからここに居るんだ?」「は? なに言ってんの。私と同じだって言ってた … 続きを読む 26 図星だと答えに困る
25 聖地での朝の会話
聖地と言われるだけあって、そこはまるでどこかの修道院のような生活ぶりだった。 ぶり、というのは私自身がそういう生活をしていなくて、話とかで得た知識からそんな印象を受けたから断定はできない。 でも、朝早く起こされて大きな … 続きを読む 25 聖地での朝の会話
24 時には逃げるという選択肢も必要なのだ
タマキちゃんとの間で話がまとまった。 もう一度、二人の関係を口にしてタマキちゃんに確認を取る。 「じゃあ、おさらいでこんな感じでいい?」「はい。それと偶然だけどここに一緒に来たことで、私がミオさんと離れたくないって言う … 続きを読む 24 時には逃げるという選択肢も必要なのだ
23 逃げ出すための口裏あわせを
コホンと咳払いを一つして気を取り直す。 「ええと、見苦しいところを見せちゃって悪かった。アイツのことを言われると、どうしても拒否反応が出てねぇ……」「いえ、それにしてもミオさんって、そんなにアスル・アズールさんのことが … 続きを読む 23 逃げ出すための口裏あわせを
22 乙女会談
ここに来てだいぶ経つせいか、タマキちゃんは人見知りはするものの慣れた感じでお茶を入れてくれた。 タマキちゃんの様子を見ていると、カップを目の間に出される。 「どうぞ」「あ、ありがと」「いいえ。でも嬉しい。私にも同じよう … 続きを読む 22 乙女会談
21 聖地と乙女
魔法とは便利なシロモノである、と改めて思ったのは聖地へ行く時だった。 日本でなら新幹線、もっと早くしたいなら飛行機――と交通に関してはそんな感じだろう。 でもここには魔法がある。フィデールの説明によれば移動の魔法は主に … 続きを読む 21 聖地と乙女
20 動揺
『早く乙女だと認めてしまえ。乙女なら、今のフィデールの状況もいい方向へ持っていくことが出来る。乙女の発言は、絶対なのだから』 耳元で囁かれる言葉は甘く、普通の女ならコロっと落ちてしまいそうな感じ。 でも、知っててやって … 続きを読む 20 動揺
19 悪魔のささやき
結局、私はフィデールに諭されて離宮に戻った。 場所は分かるかとの問いに、ただ頷くだけで精一杯で、フィデールの顔をちゃんと見れなかった。 人に会わないようにこそこそと歩いて離宮へと戻る。来る時は興味津々な状態だったのに、 … 続きを読む 19 悪魔のささやき
18 本当の優しさ
叫ぶだけ叫んで、私はその場所を後にした。 身分、ってのに全然縁がなく生きてきたせいか、身分という壁のせいでその人自身を見ないこの世界に対してものすごく悔しく感じて。 特に、似ていると思っていたアスル・アズールさえ、そん … 続きを読む 18 本当の優しさ