第2章 自覚~思いが通う瞬間-7

 こうしてミリーナとの小さなお茶会のあと、今度はガウリイと小さなお茶会をするのがリナの日課になった。 リナは食べることが好きなので、二度のお茶会に関しては問題なく、ミリーナともガウリイとも楽しい時間を過ごした。 ガウリイ … 続きを読む 第2章 自覚~思いが通う瞬間-7

第2章 自覚~思いが通う瞬間-6

 いつの間にか、恒例となった温室でのミリーナとの小さなお茶会。 昼下がりのこのひと時は、リナにとってとても楽しい時間だったし、ミリーナから聞くこの国の話は、リナのためになった。 五聖家のこと、国民の暮らし、上流階級に位置 … 続きを読む 第2章 自覚~思いが通う瞬間-6

第2章 自覚~思いが通う瞬間-5

 すでに入口から射し込む光は赤みを帯びていて、時が夕方だと告げていた。 薄暗くなった厩舎に訪れる者はいない。その中でエルメキア王とその側近に仕えるものが抱き合っているなど誰も気づかない。 けれどリナにしてみると、いつ誰が … 続きを読む 第2章 自覚~思いが通う瞬間-5

第2章 自覚~思いが通う瞬間-4

 それは表面上はにこやかに明るい口調で答えた。 けれど、その口調とは裏腹に、怪しい雰囲気が彼から滲み出ていた。 「城にいる以上、一般市民というわけではないでしょう?」「ええ、僕は神官(プリースト)ですので。たまたま王城に … 続きを読む 第2章 自覚~思いが通う瞬間-4

第2章 自覚~思いが通う瞬間-3

 仲良くなったミリーナと、いつものように温室でおやつをする。香茶の香りに和みながら、王室御用達の料理人が作ったお菓子を摘む。 すでに日課の一つになったこのお茶は、リナにとって何も考えずにのんびりできるときだった。 けれど … 続きを読む 第2章 自覚~思いが通う瞬間-3

第2章 自覚~思いが通う瞬間-2

 シルフィールがエルメキア城に滞在するようになってから、一週間が経とうとしていた。 彼女は五聖家であるランドールに養女として入った身で、その姿は清楚で美しく、また女性らしい細かな心遣いなどを見せる。 城の者にもこれならガ … 続きを読む 第2章 自覚~思いが通う瞬間-2

第2章 自覚~思いが通う瞬間-1

 パタパタと人のいない廊下を足早に歩いた。リナは少しでもいいから早く執務室から遠ざかりたかった。 本当は用などない。朝、ゼルガディスに言われた仕事は、今日の午後はシルフィールの相手をすることだ。 でも、あそこにいるのはな … 続きを読む 第2章 自覚~思いが通う瞬間-1

第1章 出会い、そして、再会-15

 ガウリイにとってゼルガディスの言葉は衝撃的だった。 どこかで望みはあるだろうと思っていたのに、そんなものは欠片もなかった。 そして、自分の思いを通せばリナが傷つくだけだと知って、体が凍りついた。 「そんな……それじゃ、 … 続きを読む 第1章 出会い、そして、再会-15

第1章 出会い、そして、再会-14

「その前に、リナに関することが分かった」  ガウリイはそれを聞いて、酒瓶に手を伸ばした手が止まる。一呼吸置いてから、ガウリイは短く「話してくれ」と返した。 ゼルガディスは頷いて、羊皮紙を見つめながら淡々とした口調で語りだ … 続きを読む 第1章 出会い、そして、再会-14

第1章 出会い、そして、再会-13

 夕食は新たなメンバーが加わったため、親しい者――ガウリイ、ルーク、ゼルガディス、そしてリナの四人での食事になった。 しかし給仕する者がいるため、リナはガウリイに対して変な口の利き方をしないようにと心がけた。途中でリナが … 続きを読む 第1章 出会い、そして、再会-13