父を殺して血塗れになり、あげく弟を殺され、信頼していた人も亡くし――それでも彼はその心を隠して、非情な王を演じていたのだ。 誰にも知られることなく。 ……って、可笑しいわ。ルイス様はある程度知っていたもの。 そして、そ … 続きを読む 第20話 王の望むもの
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オリジナル話
第19話 真実-3
『セラン』が私に動揺するようなことを教えた後、王が関わってきていた。私が動揺で上手く動けない時に、まるで狙ったように声がかかった。 もしかしたら情報を小出しにしていたのも、私が色々考える時間を作っていたのかもしれない。 … 続きを読む 第19話 真実-3
第18話 真実-2
「四年前……あの子はエイラートの代わりに命を落としたの」 ルイス様の声に反応するかのように、一陣の風が吹き抜ける。 冷たくなってきたその風は、これは夢でなく現実なのだと無言で告げていた。 「そんな……」「エイラートはそ … 続きを読む 第18話 真実-2
第17話 真実-1
一瞬、スサナの言ったことが理解できなかった。 もちろんスサナが遠慮がちに言ったせいもある。はっきり『妊娠している』と言われたほうがまだ理解できたかもしれない。 けれど、それを理解しても信じられなかった。 私の中で、明ら … 続きを読む 第17話 真実-1
第16話 崩壊の兆し
スサナを味方にするのは簡単だった。 お姉さんが彼女の鎖になる――それに付け込むのは卑怯だと思うけど、なりふり構ってはいられなかった。でなければ、間違ってセランが殺されることになる。 今でも王のことは憎い。 でも、それだ … 続きを読む 第16話 崩壊の兆し
第15話 味方
スサナの答えが出るまでどれくらいかかったか――ものすごく長かった気もするし、そんなに長くもなかった気もする。 それにしてもスサナの覚悟はどれくらいなのかしら? 自分の命を惜しまない程だとしたら、どうすればセランのことを … 続きを読む 第15話 味方
29 衝撃(タマキ→ミオ→フィデール)
~ タマキ ~ 「偽物を残して何の意味があるんですか?」 自虐的な言葉。 でも紛れもない事実だ。私は偽物なのだから。 それでも、はっきり認めたら、今まで抱えていた心の中の霧が一気に消えていくようだった。 アスル・アズ … 続きを読む 29 衝撃(タマキ→ミオ→フィデール)
28 考察(アスル・アズール→タマキ)
~ アスル・アズール ~ どうしたいのかと尋ねても、タマキはなかなか口を開かない。 言いにくいことだというのは分かる。が、切り出した以上はきちんと話をして欲しいものだが―― 「ふう……話したくないのなら無理に聞く気は … 続きを読む 28 考察(アスル・アズール→タマキ)
第14話 詰問
改めて決意したくせに、いつの間にか私は逃げていた。 あの日から、セランはニ、三日に一度は必ず訪れ、ただ黙って私を抱いた。私も何も言わず受け入れた。 その間に、生み出すものは何もない。 生み出すものはないけれど、体を重ね … 続きを読む 第14話 詰問
イラスト:薔薇庭園
いたずら 秋月&琴音。絵板で描いたものを修正。くっつく前か後か不明だけど、この絵を描いたことから始まった話。琴音一人称だったのであんな感じだけど、秋月一人称だったらどんな感じなのだろうかとたまに思う。 2009.04.0 … 続きを読む イラスト:薔薇庭園