――面白いから、残るほうに入れておくね、ティナ・オリファント?―― アールの言った言葉はそのまま、わたしの将来を決めた。 そして現在、そのまま城に滞在している。 「むかつくー……」 ちくちくと怒りを針に向けて、その … 続きを読む 第3話 シンデレラ、ぐるぐる悩む。
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オリジナル話
第2話 シンデレラ、気に入られる。
肉を咥えた、もとい、肉を食べていた美形は、王城という場所に似つかわしくない態度と言葉遣いだった。 図太くなった神経のわたしでも、こういう時の対処法を知らない。 “それ”の言葉通り、驚いたといえば驚いたので、ここは素直に … 続きを読む 第2話 シンデレラ、気に入られる。
第1話 シンデレラ、お城へ行く。
「ねね、どう? 結構なモノでしょ?」 わたしは乗り出すようにして目の前のおじさんに自慢げに言った。 「そうだねえ、これじゃあ、うーん……五千でどうかな?」「えぇ? 安いわ。最低でも八千も元手が取れるものだと思うけど?」 … 続きを読む 第1話 シンデレラ、お城へ行く。
後日談2 あい(愛or相)変わらず?
人は多少の緊張感を持ちながら生きるのがちょうどいい、と最近思う。 なぜそう思ったのか――めでたく男の子を産み、そしてスサナに手伝ってもらいながら、その子を育てるという生活のみだったから。 子供が、子育てが嫌というわけで … 続きを読む 後日談2 あい(愛or相)変わらず?
31 それぞれの思い(フィデール→ミオ)
~ フィデール ~ かすかに聞こえる波の音を聞きながら、木陰でのんびりと女性をお茶を飲む。 ――こんな日が来るなんて思いもしなかった。 まあ、ミオさんは……女性、という言葉でくくるには少し規格外な人だけれど。 でも、 … 続きを読む 31 それぞれの思い(フィデール→ミオ)
30 考察(フィデール→ミオ)
~ フィデール ~ 「ミオさんっ!」 知らずに掴んでいたミオさんの腕。 そして自分でも信じられない程の大きな声で彼女の名を呼んでいた。 その声の大きさに驚いたのか、ミオさんは一瞬動きが止まる。 「どうしたんですか?」 … 続きを読む 30 考察(フィデール→ミオ)
後日談1 移り変わる日々
あれから他の人たちはみな戻っていった。そしてこの王妃の間に、王――エイラートと私の二人きりになった。 私たちは、スサナが出してくれたお茶を間の机において、向かい合うように座っている。 「何か言うことがあるんじゃなくて? … 続きを読む 後日談1 移り変わる日々
第23話 そして暖かな風が吹く
軽い頭痛を感じつつ、それでも知りたいという気持ちのほうが勝つ。 そのため私にしては辛抱強く、チェティーネ様の話を聞いたと思う。 半分は愚痴だったけれど。 「本当に失礼しちゃうわ。初恋の相手はどう考えても無理そうだから、 … 続きを読む 第23話 そして暖かな風が吹く
第22話 逆転
「大丈夫ですか? お水でも貰ってきましょうか?」 部屋に入って長椅子に座ると、ふう、とため息をつく。するとスサナが心配そうに尋ねた。 最初の頃では信じられないほど、スサナは献身的に尽くしてくれる。そんな彼女を道連れにな … 続きを読む 第22話 逆転
第21話 裁きの場
私は人がたくさん居る部屋の中央に立っていた。隣には怯えているスサナがいる。 更に両脇にはいかにも騎士という風情の男性が二人、私から目を離さない。戒めはないものの、不審な行動をしたらどうなるか、一目瞭然だろう。 当然とい … 続きを読む 第21話 裁きの場