CALL 03

「ガウリイ!」  道路の向こうから声をかける彼女。オレは車が来ないのを見計らって道路を横断し彼女の元へと向かう。 一睡もしていない身には辛かったが、それでも彼女と会えるとそんな辛さも吹き飛んでしまう。 「……っ」  名前 … 続きを読む CALL 03

CALL 02

「だああああっ! 気色わりいいいいいぃぃっっ!!」  ルークの叫び声と共に、オレは今日もげしっと思い切り蹴られた。 「なんだ、ルークか」  だけどそんなこと全然関係ない。 昨日あれだけ口をすっぱくして約束を取り付けたんだ … 続きを読む CALL 02

CALL 01

「ほらぁ、危ないでしょ?」「ごめん……」  オレは急いでいたために、しっかりと確認もせずに道路に飛び出そうとしたのを一人のお姉さんが止めた。 実際止めてもらわなければ、オレはきっと天国街道一直線だっただろう。目の前を勢い … 続きを読む CALL 01

第6話 歩み寄り(1)

 婚儀から数日たち、二人だけの生活もなんとか慣れてきた。 シュクルは仕事で呼ばれれば一、二日居ないこともあったし、エマが何かと顔を出してくれていたので、あまり二人で生活しているのだという実感はないが。 しかも、あれから二 … 続きを読む 第6話 歩み寄り(1)

第4話 天つ人の婚礼-その後

 ミアディはエマに新たな着物を着せられていた。 普段着より豪華なそれに袖を通すのにためらいを感じたが、普通の人の婚礼でもこれくらい着飾るのは当然、とエマに説得される。 普段は薄めの布でできた下着になるものを身に着け、その … 続きを読む 第4話 天つ人の婚礼-その後

第3話 天つ人の婚礼-シュクル

 一方、シュクルのほうは、後に着る服だけ渡されて放り出された。 この扱いの差はなんなんだと思ったが、この場合は仕方ないかとため息をついた。こういった場合、人に見られたくないのは女性のほうだろう、と無理やり納得したせいだ。 … 続きを読む 第3話 天つ人の婚礼-シュクル

第2話 天つ人の婚礼-ミアディ

 シュクルが出て行ってしばらくすると、控えめに扉を叩く音がした。こんな格好でどうしようと思うものの、「開けてもいいかしら?」と問いかける声を聞いて、反射的に「はい」と答える。 それを聞いて静かに扉を開けて入ってきたのは、 … 続きを読む 第2話 天つ人の婚礼-ミアディ