かろうじて夜が明ける前に、やっと祝宴が終わった。あれほど騒がしかったのに、今はわずかに虫の声しか聞こえないし、その場に明かりひとつもなかった。 ただ、宴の片づけが終わってないことから、あの喧騒が夢でなかったと分かる。 … 続きを読む 第5話 交わった視線
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オリジナル話
第4話 天つ人の婚礼-その後
ミアディはエマに新たな着物を着せられていた。 普段着より豪華なそれに袖を通すのにためらいを感じたが、普通の人の婚礼でもこれくらい着飾るのは当然、とエマに説得される。 普段は薄めの布でできた下着になるものを身に着け、その … 続きを読む 第4話 天つ人の婚礼-その後
第3話 天つ人の婚礼-シュクル
一方、シュクルのほうは、後に着る服だけ渡されて放り出された。 この扱いの差はなんなんだと思ったが、この場合は仕方ないかとため息をついた。こういった場合、人に見られたくないのは女性のほうだろう、と無理やり納得したせいだ。 … 続きを読む 第3話 天つ人の婚礼-シュクル
第2話 天つ人の婚礼-ミアディ
シュクルが出て行ってしばらくすると、控えめに扉を叩く音がした。こんな格好でどうしようと思うものの、「開けてもいいかしら?」と問いかける声を聞いて、反射的に「はい」と答える。 それを聞いて静かに扉を開けて入ってきたのは、 … 続きを読む 第2話 天つ人の婚礼-ミアディ
第1話 天つ人の婚礼-はじまり
それは、はるか昔のことだった。 まだ世界には秩序がなく混沌とした状態で、地上で、天空で、天つ神と大いなる魔と呼ばれるものたちが戦っていた。そのため、地上に生きる人々はその戦いに怯える日々を送っていた。 何の力ももたない … 続きを読む 第1話 天つ人の婚礼-はじまり
33 爆弾投下
心にいつまでも残っていた記憶を吐き出すと、小さくため息をついた。 蟠(わだかま)っていた月日を考えると、思ったより淡々と語れたなと思った。 でも、視線を落とすと、やっぱり口にすることに不安があったのか、カップを見るとお … 続きを読む 33 爆弾投下
32 過去
永遠に変わらない人の思いなんてない。 特にアスル・アズールのようなヤツは、それが激しい。多分、私が普通の女の人と同じようなことをしたら、あいつはいっぺんに目が覚める。いや、興味を失くす……というほうが正しいかな。 どち … 続きを読む 32 過去
ある世界のややこしい関係のお茶会
白を基調にした、汚れひとつ見当たらなさそうな部屋に、ある時刻を告げる音が響いた。それを耳にした人物は、机に向かってペンを走らせていた手を止めた。 「もう、こんな時間か……」 昼から数刻、ちょうど小腹が空く時間。いつも … 続きを読む ある世界のややこしい関係のお茶会
今日も模索中 3
鳥遊里が信じられないといった顔で一歩後ずさると、棚に当たってガタッと音を立てる。 先程まで面白がっていたものが、完全に消え去っていた。 「別に先生にどうこうして欲しいって訳じゃないんで安心してください」 が、百花は感 … 続きを読む 今日も模索中 3
今日も模索中 2
ちょうど部屋に入ったばかりだったので、背中に扉、目の前に鳥遊里。 そして先程の言葉。 (もしかしなくても――この状態は普通なら危ないというのでしょうかね?) 思わず客観的に考える。 そしてその後、「別に思っていません … 続きを読む 今日も模索中 2