第4話 天つ人の婚礼-その後

 ミアディはエマに新たな着物を着せられていた。 普段着より豪華なそれに袖を通すのにためらいを感じたが、普通の人の婚礼でもこれくらい着飾るのは当然、とエマに説得される。 普段は薄めの布でできた下着になるものを身に着け、その … 続きを読む 第4話 天つ人の婚礼-その後

第3話 天つ人の婚礼-シュクル

 一方、シュクルのほうは、後に着る服だけ渡されて放り出された。 この扱いの差はなんなんだと思ったが、この場合は仕方ないかとため息をついた。こういった場合、人に見られたくないのは女性のほうだろう、と無理やり納得したせいだ。 … 続きを読む 第3話 天つ人の婚礼-シュクル

第2話 天つ人の婚礼-ミアディ

 シュクルが出て行ってしばらくすると、控えめに扉を叩く音がした。こんな格好でどうしようと思うものの、「開けてもいいかしら?」と問いかける声を聞いて、反射的に「はい」と答える。 それを聞いて静かに扉を開けて入ってきたのは、 … 続きを読む 第2話 天つ人の婚礼-ミアディ

第1話 天つ人の婚礼-はじまり

 それは、はるか昔のことだった。 まだ世界には秩序がなく混沌とした状態で、地上で、天空で、天つ神と大いなる魔と呼ばれるものたちが戦っていた。そのため、地上に生きる人々はその戦いに怯える日々を送っていた。 何の力ももたない … 続きを読む 第1話 天つ人の婚礼-はじまり

32 過去

 永遠に変わらない人の思いなんてない。 特にアスル・アズールのようなヤツは、それが激しい。多分、私が普通の女の人と同じようなことをしたら、あいつはいっぺんに目が覚める。いや、興味を失くす……というほうが正しいかな。 どち … 続きを読む 32 過去

ある世界のややこしい関係のお茶会

 白を基調にした、汚れひとつ見当たらなさそうな部屋に、ある時刻を告げる音が響いた。それを耳にした人物は、机に向かってペンを走らせていた手を止めた。 「もう、こんな時間か……」  昼から数刻、ちょうど小腹が空く時間。いつも … 続きを読む ある世界のややこしい関係のお茶会